本文読むのが先? 問題読むのが先?

館山市 学習塾

このサイトは館山市の、とある塾の塾長が
小学生&中学生の親御さんたちへ
専門家の目線から家庭学習や教育について
アドバイスを発信しているブログです

以前他塾から転塾したばかりの中3の生徒の国語の実テを見ながら私は軽い気持ちで聞いてみました

「これって、本文ちゃんと読んだの?」

すると返ってきたのは、思いもよらない言葉でした

「え、本文って……最初から読むんですか?」

私は一瞬、返す言葉を失いました
理由を聞くと、彼女は悪びれもせずこう説明してくれました

前の塾の先生が「傍線が引いてあるところと、それから、その前後を2文くらい読んで、考えればいいって! だからいつもそのまま選択肢を選んだり考えたりしています。でもいつも当たんなくて」

つまり、本文全体を読むという前提がなく
問題文を見る → 傍線を見る → 前後2~3行だけ読む → 解答欄へ直行
そんな“ショートカット解法”で正解しようとしていたのです
一部のもともと優秀な子ならいざしれず
これで点数が取れるはずもありません

こんな大胆な読み方をしていたとは、私には衝撃が走りました

この出来事を境に、私は国語の問題を解かせる前にこう念を押すようになりました

「国語の文章は、最初から読みましょう。
次の文章を読んで後の問いに答えなさいって書いてあるでしょ。
いきなり傍線部を見ても、問題は解けません。」

当たり前に思えることほど、じつは誰も教えてくれなかったりします
“文章を最初から読む”という、国語の最も基本的なスタートライン
塾の先生によってはこのような指導をする方もいるんだなぁ、とあきれました
こういった指導者の常套句は「問題文読む時間がもったいない」ですが、このような指導をする方は中学国語の問題文を読む時間がどれくらいか測ったことないのでしょうか? 実際に公立高校の入試問題の読解問題の過去問を解いている生徒の、
本文を読んでいる時間を測ってみたら2~4分でした
たった3分の労力をケチる必要本当にあると思いますか?
多少読むのが遅い生徒でも回答時間は十分確保できることがお分かりいただけますよね
しかもこれで内容理解が深まって解く時間や正解率が上がればいったいどっちが得なんでしょう

しかも
国語の文章題が苦手な子はもれなく文章のメインテーマを理解していません

国語で問題文として扱う文章には、必ずメインテーマが存在します
筆者の主張やメインテーマを正しく理解していない、
すなわちその文章が何について書かれたものかがわからない状態で問題を解いても当然正解率は低くなりますよね

私が国語の授業のとき、まず問題文を読ませて、設問に入る前に必ず
「この文章は何について書かれていたかい?」
と子供達に問い説明させるのはそのためなのです

小学生は先日学力テストの結果が返却されたと思います。国語の点数が振るわなかった子の親御さん、お子さんたちに聞いてみてください、子どもたちはもれなく
「まず設問に目を通し、その設問の答えを探しながら問題文を読んだ」と答えるはずです
.

.

それともう一つ
国語の文章題が苦手な子は語彙力も不足しています
本文中に知らない語句が存在すると、解答すべき内容がわからなくなることがあります。

「筆者が空論と考えているものは何か」

という問題が出た場合、「空論」の意味を理解していないと何を答えればよいかわかりません
したがってまずは語彙力を強化しましょう。
本文・設問に登場する語句の中に、自分の言葉で意味を説明できないものがあったら解消することを意識しその都度電子辞書で調べながら語彙力を高めましょう

「設問を先に読んでいる」については
国語の勉強法として設問を先に読んでから本文を読むように指導されることもあります

私にはこの方法が間違いであると断言できませんが、設問の表現に引きずられて本文の内容を誤解しやすいため注意が必要なのも事実です

ようするに設問の内容だけでワーキングメモリが一杯になってしまうため、本文の内容が頭に入ってこない場合が多いのです
ワーキングメモリがオーバーフローした状態では、脳のパフォーマンスは著しく低下します

設問を先に読む解き方で正しく問題を解けていないのであれば、『面倒くさがらず』本文を先に読むスタイルを試してみてください
本文を先に読めばどこに何が書かれているかを把握できるため、設問を読んだときにどこを読み返せばよいか判断できるので
解答にかかる時間を短縮する効果にも期待できます

.

.

タイトルとURLをコピーしました